理事長 陣崎 雅弘
慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断)

第1回日本X線CT医学会学術集会 開催にあたって

 このたび、第1回日本X線CT医学会学術集会を2026年5月16日(土)・17日(日)に、品川シーズンテラスカンファレンスにて開催する運びとなりました。

 本学会は、「最先端CT研究会」、「断層映像研究会」、「循環器MDCT研究会」の3つの研究会の統合により新たに設立された学術団体であり、本大会はその方向性を示す重要な機会と位置付けております。「X線・CTの未来を拓く:イノベーションによる価値創造」をテーマに掲げ、技術革新と臨床応用の融合について多角的に議論いたします。また、放射線科医のみならず、循環器内科医、放射線技師、さらには工学系研究者を含めた多職種を対象とし、基礎技術から臨床応用に至るまでを一体的に議論する場としました。各分野の第一線で活躍されている演者・座長の先生方を迎えることができ、充実した内容となっているのではないかと思っております。

 近年、dual energy CT (DECT)、photon counting CT (PCCT)、立位CTなどの機器の進歩に加え、AIによる読影や検査業務の効率化が進み、X線・CTは新たな価値創造の段階に入りつつあります。本大会では、これらの最新技術の紹介にとどまらず、実臨床における変革について、幅広く最新知見を共有することを目指しています。また、参加者の多くが臓器・領域ごとに専門性を持つことを踏まえ、DECT、PCCT、AIなどの共通のテーマについて、脳神経、胸部、循環器、腹部、骨軟部などの各領域別に並列配置する構成といたしました。これにより、それぞれの専門領域に即した形で最新技術の臨床的意義を深く理解できるプログラムを目指しております。

 本学会の重要な特徴の一つとして、高橋信次先生の功績を継承する取り組みがあります。本大会では「高橋信次記念講演会」を設け、第1回の演者として孫弟子であられた竹原康雄先生をお迎えいたします。講演タイトルは「日本X線CT医学会の原点をたずねる ― 高橋トモグラフィーとCT成立の条件 ―」であり、本学会の原点を見つめ直す貴重な機会となるものと期待しております。また、特別セミナーでは各企業から開発最前線のお話をして頂きますが、同時に第1回ですので、各企業がこれまで行ってきたCTの技術革新についても触れてもらいます。

 本大会の会場になります品川シーズンテラスカンファレンスは、品川駅港南口から歩いて6分の場所に位置します。館内にはフードコートをはじめ多くの飲食店があり、隣接する芝浦中央公園ではバラ園や遊歩道の散策もお楽しみいただけます。大変落ち着いた癒しのある環境で、会場そのものも十分にお楽しみいただけることと思います。

 最後に、本学術集会に多大なるご尽力を賜りました関係各位、 ならびにご支援をいただいた企業の皆様に、心より御礼申し上げます。本大会が、基礎・臨床・技術の垣根を越えた議論の場となり、今後のX線・CTの発展に資することを願っております。多くの皆様にご参加いただき、活発な議論が行われることを心より期待しております。